CHAPTER-09

午後の実技

怒濤のフルロックターン
4人が路面の餌食に・・・・・
 
 休憩の後、山田 純氏がヘルメットを装着し、R1150Rで走り始めました。
 そして、ハンドルをフルロックして、受講者の目の前で、最小回転半径でクルクルと回り始めました。さすがに氏のライディングは安定しています。
 走行後、また質問タイム。「どのようにして回っていたかって・・・・・・。えっ?」 なんか普通に回っていたような・・・・・・。
   アクセル一定・・・・・ギクシャクしないためには当たり前。
   目線・・・・・・・・・・・・自分の行く方向を見る
このあたりはすぐに分かりますが、誰も答えられなかったのが
   BMWの持つ伝家の宝刀 ABS を使うことだったのです。それもリヤのみ
 白バイ隊の方々は、車体を極限まで寝かせて旋回するそうですが、山田 純氏が行ったやり方は、車体の傾きをそれ程大きくせずに回るそうです。言われて初めて気づいた私の技量はそれ位のものです(涙)。
 やり方は簡単(言うのは)。目線を進行方向に向け、アクセル一定でリヤブレーキをかけながら、ハンドルをフルロックさせるとOK。


 少し判りにくいですが、上の画像の通り中央に1個、そのまわりに4個のコーンを置いたコースをフルロックターンで回ります。
 GSX750Eでは、けっこう簡単にできていたのですが(相当昔)、今はどうかなと思いながら他の受講者の走行を見ていました。すると、

 ガシャ

という、我々ライダーにとって、聞くもおぞましいあの音と共に、受講者の Rockster が無惨にも路面に横たわっていました。
「おおおおおーっ。」
速度は出ていないので、ライダーの方は地面に横たわることはなく、バイクの方もヘッドプロテクターとパニアケースに傷がついた程度だったようです(詳しくは近くに寄って見ていないのでわかりません。)
「わー、どうしよう。俺には修理のお金無いぞー。」と怖くなりました。

するとまた、

 ゴシュ

という音で、またR1150Rが転倒。ライダーは体を丸めながらコロコロと地面を転がり、無傷のようです。バイクの方も大きなダメージは無いようです。(実はこのバイク、その方の K1200GT がパンクしたため主催者が用意したものでした。ある意味ラッキー W)

で、とうとう私の番がやってきました。
かなりビビっているので、どうしても旋回が甘くなります。インストラクターが目線を送るべき位置を小走りで移動しながらアドバイスをくれます。はっきり言ってその目線は無理でした。自分の肩に顎が触れる位、後ろを見る感じなのです。(下図)

第一回目のトライアルは、半周位コーンの内側を回れましたが、全くダメでした。

 第二回目は、少しマシでしたが、まだまだ自分の納得できる出来ではありませんでした。特に目線がダメで、顔は目線を送るべき方向に一応は向いているのですが、目は向いていませんでした W 。(下図)

結局、私が見ただけで4台のBMWが路面の露と消えました。


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