SUZUKI SP370
1979-1980

大学3年生の時、またまたスズキに返り咲き。
で、このバイクSP370です。別名、「走る化石」とか「走る天然記念物」とかいうニックネームがあったとか・・・。
それだけ売れなかったらしいです。w
大学の資源開発工学科の方が乗ってあったのを売ってもらいました。当時のスズキは4サイクルエンジンの後発メーカーであり、故障を極力避けるために”過剰品質”と言われる程、エンジンの品質に気を使っていたそうです。そのためエンジンは信頼性が高く、全くノートラブルでした。
SP370にはセルが無く、キックスタートのみでした。さらにデコンプも無く、ピストンが圧縮上死点を過ぎる所までキックを「じわーっと」踏み、その後、キックから足を離して最初の位置に戻し、次に一気に踏み下ろしてエンジンを始動するという「儀式」が必要でした。低身長(短足?)で足が届かないため、サイドスタンドを出してステップに立ち、跳び上がって全体重をキックに乗せた右足にかけて「踏み抜く」ようにしていました。ですから交差点での信号待ちは結構緊張もので、実際、何度かエンジンが止まったことがあります。しかし、例の「儀式」を行う時間的余裕があったため、事なきを得ました。W
サイレンサー部分はボルト2つで簡単に脱着でき、時々外したまま大学構内を走っていました。すごい「いい」音でしたよ。W
このバイクで大学3年の時に北海道一周をしました。その道中、初めて他のSP370に出会い、「お互い物好きですね」という言葉を交わしました。

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