今年度の方針


これからの高齢者社会に対応していくために、厚生労働省は地域薬局の方向性として「患者のための薬局ビジョン」の構想を示しました。そこには薬局の役割として、本人・その家族等からの健康や介護等に関する相談を受け、解決策の提案や適切な行政・関係機関への連絡・紹介を行う。また、飲酒、喫煙など生活習慣全般に係る相談についても応需・対応し、地域住民の生活習慣の改善、疾病予防に資する取組を行う。即ち、病気予防への道案内の健康サポートとしての薬局機能を提示しました。 大牟田薬剤師会は、この「患者のための薬局ビジョン」構想を基に、市民への『健康サポート薬局』の薬剤師として、住まい・医療・介護・予防・生活支援を、医療スタッフと共に連携します。さらに大牟田市が取り組む地域包括ケアシステムの一翼を担い、いつでも気軽に相談できる薬局(病院)の薬剤師を目指していきたいと考えています。また処方箋調剤においては、かかりつけ医との連携を通じて、受診される複数病院の服薬内容を一元的・継続的に把握し、在宅での服薬管理においては、薬の飲み残し・飲み忘れ対策を行い健康寿命の増進を支援できる地域の『かかりつけ薬局・薬剤師』として One for all, All for one  『一人はみんなのために、そして皆は“かかりつけ薬局”育成のために』を合言葉に! 取り組んでいく所存です.
この実現のために、下記の項目を充実させていきます。

@ 薬剤師職能の育成・・・医学・薬学知識・患者コミュニケーション能力向上の研修

A 関係機関との連携・・・医療機関、訪問看護ステーション、CM等の多職種との連携体制の構築

B 緩和医療対応の推進・・・麻薬小売業者免許取得を取得し緩和医療(麻薬・PCAポンプ等の取扱い等)対応の講習会開催

C 高齢者医療対応・・・・在宅での残薬や重複(複数医院からの飲み合せ)を減らす取り組み活動

私たち大牟田薬剤師会は、これらを通じて会員皆が安心・満足できる薬局体制の実現に向けて応援をしていきます。

平成286月吉日

一般社団法人 大牟田薬剤師会

      会長 橋本和樹



大牟田薬剤師会 会長
橋本 和樹