「慣熟走行」という言葉から、まず「軽く」コースを一回りするのかなと思っていました。が、
それは大間違いでした。
走り始める前に、「左側のタンデムステップを出しておいて下さい。」とか「私の格好を真似してもらいます。もし、難しいと思ったら無理しないでください。」という言葉がありました。
何の事やら分からぬまま走り始めました。
一周目
まず、スラローム。
これは自動車学校でやるのと同じものなので、特に難しさを感じることもなく「スイスイ」とスムーズにクリアできました。
二周目
インストラクターが片手になりました。「片手でスラロームとは、こりゃまた凄いなあ。」と思いながら、「ス、ス、ス」と少しギクシャクしながらも、何とかクリアしました。
三周目
今度はスタンディングです。「RSはハンドルが低めだから、やりづらいな。GSはこんな時いいな。」等とつぶやきながら「スルスル」とスラロームをクリア。
四周目
おお、左足と左手を浮かせているぞ!
こ、こ、これは難しい。インストラクターは完全に足を浮かせています。私は、左手は完全に浮かす事は出来るものの、時々左足ふくらはぎで「こっそり」シートを押さえて車体を安定させるセコ技を使いました。(下図参照)
五周目
ぐお、横乗りをしているぞ!!
このあたりから、思考回路がうまく機能しなくなり始めました。冷や汗もどっと出てきました。「さっきのタンデムステップの件はこれだったのか。」と納得もしました。
六周目
ぐわはーっ、おばあちゃん座りだー!!!
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「倒したらどうしよう。」と思いながらも、出来ないと恥ずかしい(変なプライド!)という理由だけで、必死についていきました。
走り終わったとき、冷や汗がどっと吹き出してきました。「もうやめたい。」というのがその時の正直な気持ちでした。
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