こまか頃の遊び
パチ(パッチ)

 一般的には「メンコ」と呼ばれるものである。大牟田では「パチ」、私が子供の頃は「パッチ」と呼んでいたような気がする。
 メンコというと最近は土産物屋などに丸いものが売ってあるようだが、我々が遊んだものは四角いもので、テレビや映画のヒーロー、スポーツ選手などの写真が表に印刷された「写真パッチ」であった。写真パッチが登場する前は、写真パッチより小さくて写真ではなくヒーロー達の絵が印刷されたものが使われていた。(ある本によると、パッチの大きさはタテ約3.4pヨコ2.2p、写真パッチでタテ約7.8cmヨコ4.5p位だということである。)
遊び方については基本的には自分のパッチを地面に打ち付けて、その風圧によって地面に置かれたほかのパッチを裏返すものであり、「2枚返し」とか「しんしき(新式?)2枚」などや、高く積んで上のパッチを落とすといったものがあったような気がする。勝敗によってパッチのやりとりをするため、うまい者は大量のパッチを所持し、家のタンスの引き出しいっぱいに入ったパッチを誇らしげに見せられた記憶がある。
 新しいパッチは駄菓子屋で購入していた。新聞紙の袋に1枚ずつ入れられ束にして店にぶら下げて売ってあった。束の中から好きなものを選んで1枚を引きちぎり、中のパッチを取り出して裏面を見ると、当たりには1等、2等、3等などのスタンプが押してあった。当たりの商品のパッチは12枚、4枚、2枚などが1枚のシートになったもので、駄菓子屋の店先にこれ見よがしに飾ってあった。
 残念ながら、現物が手元にないし、子供の頃以来みたことがない。まさか、今でも販売していることはないだろうし、本で見つけた写真から再現してみたものの、本物が欲しくなってしまった。
 その後、長崎県の雲仙温泉にある「おもちゃ博物館」に現物があることを知り、行ってみたところ、なんと、販売してあった。しかし、写真が気に入らず買うことは断念した。ちなみに、2千円程度の値段がつけられていた。
 ヨコの写真は友人のSHINYAから提供してもらったもので、なんと、昭和49年頃のものである。この頃までパッチで遊んでいたとは、以外だった。

思い出した遊びを羅列してみました。

・パッチ
・ピンコ
・ラムネン玉
・コマ
・かわら倒し
・ケンコウケン
・釘さし
・ケンカグモ
・紙鉄砲
・潜水艦作り、ゴムスクリュー
・缶けり
・つけおに
・陣取り
・凱旋(ひまわり、8の字)
・馬飛び、馬乗り
・どす
・ゴムボール遊び(穴入れ、死刑)
・ろくもじ
・将棋(山くずし、回り将棋)
・銀玉鉄砲
・火薬鉄砲
・2B弾
・ゴム銃
・模型飛行機
・グライダー


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 こまか頃の遊びやらもう忘れてしもとるはずやったとばってん、そげんか遊びのこつば偶然ネット上で見てしもたら、おやじの中の懐古虫がウニュウニュと動き出してしもた。
 パッチ、コマ、ラムネン玉、小さかボールいっちょあっと、いつまっでん遊びよったこまか頃のこつ。おやじの記憶やら何やらからこまか頃の遊びば、集めてみろかと思いよります。
 遊び方などはほとんど忘れかけとりますけん、おぼえとる人があったら教えてもらわるっと嬉かです。




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